第4回 ラスベガス・ジャパンタイムス「武士道」

メディア記事

剣術の極意【施無畏】

さて今月は、4/7の【Kizuna Japanese Spring Festival】に出演し、武士の剣術を披露します。ぜひ見学に来てください。

武士は、誰からも愛されましたが、それは、剣術で心を鍛錬したからでした。剣術には、武士の為の、独特の稽古法があります。それを「相打ち」といいます。具体的には、相手に切らせてから切る稽古です。相手に勝つことではなく、負けないことを求める、とても変わった稽古法です。

そして、その稽古によって、相打ちの深い意味を体得すると、【命より大切なものがある】ことを悟ります。それは、不死につながる尊い悟りで、広くて大きな心と、とても強い精神力を得ることができます。その結果、日々の生活に不安がなくなり、毎日が楽しく、愉快に感じるようになります。

山岡鉄舟という剣術名人が、「剣の極意(秘密)は、観音様に預けておいた。」と言っています。日本に行かれた方は、東京・浅草の観音様で見てください。本堂の上部に【施無畏(せむい)】という大きな額が掲げてあります。「畏(おそれ)を無くし、安心した心を作る】という意味で、これが、剣術の本当の目的というわけです。

剣術の鍛錬によって、「おそれの心」を取り除けば、人間には【愛】だけが残ります。そこに戦いは起こりません。つまり、剣術の極意は、戦いを無くすること・・・武士の心の素晴らしさは、世界平和にまで発展しているのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました