第14回 ラスベガス・ジャパンタイムス「武士道」

メディア記事

日本人の心

日本人は、神は全ての人の心の中に住んでいると考えています。その、心の中に住む神の声を、日本人は【良心】と呼びます。この言葉は、英語にはありません。日本人独特のものです。良心の声は、自分が素直な心になったときにだけ聞こえます。

お金、名誉、地位、権力、権威、権利、義務、道徳、プライド、知識、正義、楽しみ、悲しみ、愛、不幸、幸福など、ありとあらゆる思考と感情の全ては、妄想に外なりません。心に、この妄想の執着があるときは、人は、耳元で、悪魔のささやきを聞くことになります。  

良心の声を聞くと、人は平安な心を取り戻します。平安な心とは、赤ちゃんとして生まれたときに、持ってきた心です。不安な心は、生まれた後から、知識のために付け加えられた心です。その不安な心のために、国家間の平和も乱され、戦争まで起きてしまいます。他人を攻撃する人、自分を守る人は、不安の虜になっている人なのです。

妄想を追い払って、素直な心になったとき、人は、良心の声を聞くことが出来ます。良心の声は、本当に微かなものです。どうか、あらゆる外部の声を遮断して、自分の心の中の、良心の声を聞いてください。その声が、あなたを自由へと導いてくれます。良心の声は、あなたに何を語るでしょうか。

剣術の修業は、あらゆる妄想からの解放を目的とし、不安を消し去り、良心の声のままに、動くことの出来る人を作ります。それが、武士道と呼ばれる生き方です。武士道に生きると、男はサムライと呼ばれ、女はサムライの妻と呼ばれます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました