第8回 ラスベガス・ジャパンタイムス「武士道」

メディア記事

武士道の教え

このコラムの読者から、次のような質問がありました。「武士道の教えを知る者と、知らない者との差はどこにあるのですか?」鋭い質問ですね。

誰の人生にも、楽しさ苦しさがあります。どんな大金持ちにも、どんな権力の座にいても、人生には楽しさ苦しさがあります。楽しさ苦しさは、身分の違いを問いません。さて、武士道を知るものと知らない者では、その楽しさ苦しさに、どのような違いがあるのでしょうか。皆さんには分かりますか?

 

仏陀が、面白い話をしています。

「不幸にして、矢に打たれた人があるとしよう。ここで、次にどうするのかに関して、二通りに分かれるだろう。一つは、慌てふためき、第二の矢を受けてしまう人。もう一つは、痛みに耐え動揺せず、第二の矢をかわすことの出来る人である」

 仏陀は続けます。

「仏の教えを知らない者は、最初の人である。苦しさに嘆き悲しんで、混迷の心は深まるばかり。楽も、かえって迷いの心を増すばかりである。仏の教えを知る人は、第二の人である。苦しみを受けてもそれに耐え、苦しみに囚われることが無くなり、生死の束縛を脱して、心の自由を得ることができる。」

武士道の教えも全く同じで、いざという大事なときに、自分の進む道を明確に示すためのものです。武士道の教えを身につけることができれば、今のままで不安はなくなり、幸福を手に入れることができるのです。

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